2024/10/19
「自分にもできる」仲間増やしの成果に学んで近畿地協定期大会参加|金融ユニオン
金融労連近畿地協は10月19日、「エルおおさか」で第19定期大会を開催し、役員・代議員が参加しました。
主催者あいさつで、議長は「日本被団協のノーベル平和賞受賞は、核兵器の禁止が世界で一番求められているということの証です」と日本の原水禁運動が世界的にも高く評価されていることを述べたうえで、被爆者から次の世代への継承の大切さを訴え、職場における65歳以上の雇用延長要求も高齢者だけでなく今の若い人たちのためにもなるとして、世代の違いを乗り越えた取り組みの強化を進めようとあいさつしました。
幹事会からの議案提案に続いて行われた討論では、
【組織拡大問題】
「女性組合員がビアパーティを企画・開催することにより入社2年目女性職員2名の加入が実現した」
「組織拡大というのが近年難しくなっている中で、組合員の声を聞いて、組合でそれを実現すれば組合に入りますと言ってくれた。ひとり一人の声を聞くということが非常に大事だということが分かった」
【65歳以上の雇用問題】
「69歳のパート職員が営業係をしており、さらに70歳以降も雇用確保に向けた個別交渉をしていきたい」
(京都北都従祖)
「65歳以降の雇用延長要求に対して、『雇用してやるけど劣悪な労働条件』の銀行側提案に職場の声は『40年以上仕事をしてきたのに、それに対する結果がこれか』とか『バカにするにも程がある』『アホらしくてやっていられない』『賃金がどうこうとかより、そもそも職員として頑張ってきてこれだけ貢献してきたにもかかわらず、この扱いですか』ということで、自分で65歳以降の勤め先を探して辞めていく。そのこと自体、人事部はどうもわかっていない、自分たちはそれなりにできる範囲の提案をしたというプラスを自画自賛している。この感覚のズレは致命的だ」
(滋賀従組)
「大阪シティ信金では、未だに65歳以降の雇用延長について、『人事考課』を理由に門前払いが行われている」
(金融ユニオン)
【経営民主化について】
「顧客アンケートを実施し、地域や顧客の要求を経営に対して面談を申し入れたが、2回とも拒否された。地域の労働組合や自治体や中小業者団体などと連携して、地域から信頼される金融機関になるよう経営者に要請していきたい」
(京都北都分会)
「再び金利のある時代に突入していくと貸出金利を確保するため預金も絶対必要になってくる。そういう意味からも店舗施策は地域の利便性も含めて必要ではないか」
(滋賀従組)
【組合の機能について】
「分会会議は、月一度リモート形式で定例的にやっている。OBも参加している。中身は、各人が今置かれた状況を報告しあってみんなとのつながりを維持できる場になっている。65歳で退職してしまったけれど、それ以降、自分で探してきた新しい職場での人間関係などの悩みや健康上の悩みなどを聞いてもらえるので、会議終了時には少しだけ元気になってくれている。今の情勢に見合うような最低賃金の引き上げにしてみても、具体的な議論になりにくいけれど、組合の存在価値として、一人ひとりの組合員にとっては大事な組織として維持されていると思う」
(金融ユニオン)
討論終了後、会計監査を含めたすべての議案が、出席代議員の全員一致で採択され、新役員が選出されました。