2018/11/12
入社1年目で相次ぐ過労自死、若者の自死はなぜ!【3】
NPO法人「POSSE」代表理事でブラック企業対策プロジェクト共同代表の今野晴貴氏は、次の3つのパターンがあるという。
- *「選択排除型」・・(多く採用したうえで事実上の選抜を行い、一部を短期で辞めさす。➡試用もその一つか)
- *「消耗使用型」・・燃え尽きや心身の不調を厭わず効率的に酷使する。
- *「秩序崩壊型」・・経済合理性
(企業の利潤追求第一で、労働者の健康や生活を無視し、安い投資で利益を追求する考え方)からも説明できない違法状態が常態化している。
連合総合生活開発研究所(連合総研)の2013年10月に行った「第26回勤労者の仕事と暮らしに関するアンケート調査」によれば、次のような結果となっている。
- ①過去一年間の職場の違法状態の認識では、
● 残業代(全部・一部)の未払は19.3%
● 有給休暇の申請拒否は14.4%
● 職場に違法状態があるは29.2% - ②過去一年間の職場状況認識では、
● 心身の健康を害した35.6%
● 日常的な長時間労働は30.6%
● 短期間で退職は26.9%
● パワハラが行われている21.1% - ③勤務先が「ブラック企業」と
認識しているかでは、若い世代ほど高く、20代では23.5%、30代では20.8%で、業種別では卸売・小売・飲食店・宿泊業・金融・保険業・不動産業が他業種に比べて若干高いとされている。
(続く)