2018/10/10

入社1年目で相次ぐ過労自殺 ②

若年者の雇用状況

 厚労省HPからの平成29年度発表データでは、解説文に『非正規雇用労働者は、平成6年以降現在まで緩やかに増加している。平成29年では役員を除く雇用者全体の37・3% が非正規、 正規は平成26年まで緩やかに減少していたが、8年ぶりに増加している』とあり、年齢別の非正規労働者の推移という表には、2036万人のなかに占める若者の割合は、15歳~24歳までが240万人、25歳~34歳は274万人で、全体の25・3%を占めている。

就職(内定)率、完全失業率

 近年は戦後世代・団塊世代の定年者急増の影響もあり、就職率は格段に向上しているが、大学卒業後間もない新社会人の失業率は毎年高くなっている。この時期、転職やバイト関連のテレビコマーシャルがよく流れるのが妙に納得性がある。

「若年者の自殺」「就活自殺」

 15~39歳の各年代の死因の第一位は自殺となっており、国際的にみても深刻な状況で、先進国7か国でも日本だけ。(厚労省の人口動態統計)、警察庁自殺統計でも、「学生・生徒等」の自殺は2011年の1029人、12年971人と続き、16年には791人と推移。特に30歳未満の若者の就業失敗による「就活自殺」は2009年以降急増し、リーマン・ショックの影響で就職難だった2009年には100人を超えた。最近発表された前年の統計では、全体的には減ったが、依然として学生・生徒など若者の比率は横ばいとのことだ。


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