2017/11/10
「働き方改革」とは何ぞや?⑧
同一労働同一賃金を考える
三菱東京UFJは9,500人、みずほ19,000人の人員削減を発表した。日銀のマイナス金利政策による収益低下を理由にし、今後はIT(人工知能)の活用により業務を見直し、効率化を図って収益力の回復をめざすとしている。巨額の内部留保をためこみながらベースアップもせず、臨給も抑え、今度は人減らしをすると言うが、どこまで貪欲なんだろう。
労働者に内部留保を回さず、人工頭脳に置き換えるために投資しようとしている。まさに「働かせ方改悪」の象徴である。
この問題は、まだまだ広がっていくと思われるので、組合員からの意見も聞きながら深めていきたい。今回はここまでとする。
「同一労働」と「同一価値労働」とはどう違うのか
国際的には「同一労働同一賃金」と同様の意味で使われているが、日本の財界の一部には、「従事している仕事の価値が違うから、賃金に差があるのは当然」と主張しているとのこと。
もともとは女性に対する差別賃金是正を確立するために登場した言葉だが、今では雇用形態の相違による差別を是正する原則として、広く国際的に規範化されてきた。
パート・有期・派遣などの非正規労働者の正規雇用労働者との格差是正をするために有効な原則となった。